2026年、国民スポーツ大会フェンシング競技がむつ市で開催されます!

(一社)青森県フェンシング協会

会長 菊池憲太郎

(青森県議会議員)

青森県フェンシング協会菊池憲太郎会長 挨拶

 当協会は、1962年に発足し、まもなく60周年を迎えます。今別高校校長であった故丹内正一先生が、部活動としてフェンシングに取り組ませたのがスタートです。その後、体育教師であった故赤坂龍之介先生が普及に努め、フェンシングは県内各地に広まっていきました。

 高校生は、インターハイの個人戦で優勝し、2001年度には今別高校がインターハイ・国体優勝の偉業を成し遂げています。成年は、昨年の福井国体で男子サーブル団体で、5位に入賞していますが、過去には、全日本団体3位やユニバーシアード大会出場などの輝かしい戦績を誇ります。シニア世代では、当協会の大馬卓美副会長(むつ市、元教員)が、2016年にドイツで行われた世界ベテラン選手権大会で優勝して、世界チャンピオンになりました。また、指導者としても、澤田聡氏(今別町出身、元警視庁)は、シドニーオリンピックなど3大会の日本代表監督を務め、現在も第一線の場で高校生・大学生の指導に当たっています。このような恵まれた環境の中でフェンシングを始めた坪颯登君(むつ市、JOCエリートアカデミー)が、アジア選手権(カデ、サーブル種目)で優勝したことは、当協会にとって誇らしいニュースです。

 さて、2026年にむつ市で、国民スポーツ大会フェンシング競技が開催されることになりました。成年男女、少年男女の都道府県別対抗戦が実施されます。少年男女については、今の小学校2~5年生の子ども達が、主力メンバーとなります。また成年男女については、今の中学生・高校生達が、主力メンバーとなります。しかし、県内ではこの世代の選手層が薄いため、ジュニア世代の発掘と育成が緊急の課題となっています。フェンシングは、日常的に目にすることが少ないため、なかなか子ども達の興味を引くことができないのが現状です。県内4市にあるフェンシング教室では、当協会員がフェンシングの楽しさを伝えながら指導していますので、ぜひご関心のある保護者または子どもさん達は、見学に来ていただきたいと思います。歓迎いたします。

 当協会は、フェンシング競技の普及と競技力の向上を目指しています。ただ、勝利至上主義ではなく、子ども達が健康な体と心を育み、生涯にわたるスポーツライフを築いていけるように導いていくことも大切な使命と考えております。今後も、県民の皆様から信頼される組織作りを心掛けたいと思います。 


青森県フェンシング協会HPを開設しました!

 このたび、青森県フェンシング協会のHPを開設しました。今後、県内のフェンサー達の活躍の様子を、皆様にお届け致しますので、応援していただければ幸いです。

 当協会は約60年の歴史を有しております。これまで誠実な組織運営に徹底して努めてまいりました。しかし昨今、スポーツ界ではさまざまな不祥事が報じられており、組織としてのコンプライアンスが、今まで以上に厳しく求められています。HPの公開を契機として、当協会の理念や活動状況等について多くの方々に目にしていただくことで、ガバナンスを強化し、社会から信頼される組織として選手の育成に努めていきたいと思います。

 地方はものすごいスピードで少子化が進んでいます。それにともなって、どのスポーツも競技人口が減少しています。現在、県内でフェンシング部がある学校は、今別中学校、青森北高校今別校舎、黒石高校、田名部高校の4校と、多くはありません。そこで当協会では、ジュニア世代の育成を目的として、今別町、黒石市、青森市、むつ市の4か所にフェンシング教室を開校しています。その努力がようやく実を結び、ここ数年、国際大会に7選手が出場するという大きな成果を上げることができました。むつ市出身の坪颯登君は、3月にヨルダンで開催されたアジア選手(カデ)のサーブル種目で優勝し、日本フェンシング会を背負う逸材として注目されています。当協会のHPが皆さんの目に留まり、小・中学生のフェンシング競技に興味を持つきっかけになることを祈っています。